在宅オンラインサービス介入事例①
- 新札幌店 三信調剤薬局
- 2月27日
- 読了時間: 3分
更新日:2月28日
札幌市厚別区での在宅薬剤管理の取り組み
札幌市厚別区にお住まいの80代後半の女性の方から、お薬の管理が難しいとのご相談をいただきました。この方は現在、内科・精神科・糖尿病内科・循環器内科の4つの医療機関を受診されており、一人暮らしをされています。
薬の整理からスタート
包括支援センターからの連絡を受け、薬剤師の牧野とスタッフの横田が訪問しました。ご本人の娘さんも同席のもと、まずはご挨拶を済ませ、薬の整理を始めると、想像以上の残薬が見つかりました。
そこで、ご本人と娘さんと相談し、お手持ちのお薬を一度薬局に持ち帰り、ホチキスなどでまとめることにしました。その間、ご自宅で服用する分を整理し、後日、飲みやすい形でお薬をお届けしました。
今後の薬の管理について
この方のように複数の医療機関を受診されている場合、それぞれの投薬日数が異なるため、飲み忘れや重複が発生しやすくなります。そこで、よりスムーズに薬を管理するために、当薬局の在宅オンラインサービスを導入しました。
薬局でのお薬の預かり
ご本人の希望もあり、必要なお薬以外は薬局でお預かりすることになりました。
受診ごとにお薬をまとめてお届け
すべての医療機関の処方がそろった日数分を、一括で整理し、ご本人にとって飲みやすい形でお渡しします。
処方箋のオンライン対応
受診医療機関にはスタッフの横田が訪問し、処方箋を薬局へFAXしていただく流れを作りました。 ※ 厚生局の通知により、患者様が希望すれば、医療機関から希望の薬局へ直接FAX送信が可能です。
訪問看護との連携
訪問看護師が、ご本人のお薬カレンダーへ薬をセットすることになっていたため、ご自宅に薬の受け渡し用の袋や箱を設置し、当薬局がそこへお薬を届ける形をとりました。
訪問看護師の負担軽減
訪問看護師の方々からも、「薬の整理業務が軽減され助かる」とご好評をいただいております。
服薬指導のオンライン対応
スタッフの横田が通信機器を持参し、薬剤師とZOOM(バイタルリンク使用)でつなぐことで、ご本人が機器を扱う必要なく、服薬指導を受けられるようにしました。
状況の変化とサービスの見直し
当初は問題なく運用できていましたが、時間が経つにつれ、ご本人の認知機能が低下し、タブレット画面でのやり取りが難しくなってきました。
そこで、
オンラインサービスから「居宅療養管理指導」へ移行
ご本人の理解が難しくなったため、薬剤師が直接訪問する形へ変更しました。
担当薬剤師の訪問
2025年2月現在、当薬局の薬剤師「飯村」が定期的に訪問し、薬の管理を行っています。
関係機関との連携強化
包括支援センターや訪問看護と情報共有を行いながら、ご本人が安心してお薬を服用できるようサポートしています。
これからも、患者様の状況に応じた柔軟な対応を心掛け、安心して薬を服用していただける環境を提供していきます。
御質問や受付などの連絡先:三信調剤薬局 横田(携帯:090-7409-2266)

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